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2022/04/04

【一次調査】一次調査サービスの意義について

「医学意見書のご依頼の前に一次調査のご利用をおすすめします」

ここ最近、大変ありがたいことに新規事務所様からのご相談を頂く機会が増えております。一時的に相談件数が増加することによって一部の業務に遅延が出ておりまして、大変ご迷惑をおかけしております。

本日は、新規でご相談いただく法律事務所様に向けて、改めて弊社が提供する一次調査サービスについてご説明致します。弊社は提供する各種サービスの前段として簡易調査である「一次調査」を設けています。

一次調査サービスの趣旨

当該サービスは画像鑑定や医学意見書とといった医師が作成するサービスの前段としてお受けしている業務です。本来的に前記鑑定ないし意見書は、医師の中立性の観点から、鑑定結論を前提としたご依頼をお受けすることはできません。

つまり、「外傷性の異常所見であることを前提として画像鑑定書を発行して欲しい」「被害者に有利な意見であれば意見書の作成をお願いしたい」こういった内容のご依頼は残念ながらお断りさせて頂くことになります。

これらは、一般的な感覚としては理解できるところです。弁護士の先生方へ相談者が来られる際に、「勝訴できるのであれば依頼する」と言われて困惑されることも多々あろうと思いますが、本質的には同じようなところです。しかし、医学意見書や鑑定書は数十万円と、高額であることが多く、結果が分からない中でのご依頼は被害者側にとっては非常にリスクが高すぎるため、ご依頼に二の足を踏むケースも少なくありません。

そこで、弊社が過去の経験則やこれまでの実績を踏まえ、「医学意見書をご依頼頂いた場合にはこのような結論に至る可能性がある」「自賠責保険においてはこのように審査される可能性がある」ということを事前に調査させて頂くことで、これらの調査結果を踏まえてより慎重にご依頼を検討して頂くことが可能になります。

もちろん、一次調査を経ずに意見書や鑑定書をご依頼頂くこと自体は可能ですが、この場合には、ご依頼前の意見書費用の全額分をお支払い頂く形でのご対応になりますので予めご了承ください。

一次調査に当たって必要な資料

必要資料については過去に記事で説明させて頂いておりますので、調査における必要書類についての記事をご覧ください。

一次調査における注意点

弊社が提供する当該一次調査サービスについては、原則として口頭報告とさせて頂いておりますが、別途有料で報告書形式でのご依頼も承っております。

当該報告書についての注意点ですが、当該報告書について部分的に弊社顧問医に対する照会などを行うことによって指導を受けることもございますが、原則的には弊社内部における調査結果となります。自賠責保険に関するご相談については弊社OB職員が原則調査を担当しますが、弊社が作成する調査報告書は、法律的または医学的に何かを立証するような能力は有しておりません。したがって、裁判所はもとより、自賠責保険への異議申立てに際してご添付いただくことはご遠慮頂いております。

各種機関への提出をご希望の場合には、意見書または鑑定書のご依頼をご検討頂くことになります。

あくまでの弊社一次調査報告書は弁護士の先生方が今後の事件処理を検討する上での参考資料という位置付けの書面であることを、予めご理解頂けると幸いです。